- とにかく辛い
- 不安感から抜け出せない
誰でもいいからとにかく話を聞いてほしい時ってありますよね。
友達や家族に相談できれば良いのですが、悩みの内容によっては身近な人ほど話せないこともあります。
私自身、人間関係や仕事、そして育児のことでストレスが溜まり、適応障害になってしまった経験があります。
適応障害になる前から不安感で押しつぶされそうになることは沢山ありました。
でも、悩みの原因が根深いほど、身近な人には相談しづらいんですよね。
結果的にストレスをうまく吐き出せず、適応障害になってしまったのです。
少しでも同じような経験をする人が減るよう、便利なサービス6つと選び方をまとめました。
読了目安時間:6分以内
話を聞いてほしい理由は?

ほとんどの人が、ただ話しを聞いてもらって楽になりたい、聞いて貰ってアドバイスがほしいという理由ではないでしょうか。
では、なぜ話を聞いてもらうことで楽になるのでしょう。そして、果たしてアドバイスは効果的なのでしょうか。
これらの理由を知ることで、取れる方法に幅ができ、どれを選べば良いのかが見えてきます。
気が楽になる理由
話を聞いてもらうことで気が楽になる理由、それは脳のホルモンであるエンドルフィンが関係しています。
このエンドルフィンは、話を否定せず、心から自分のことを受けとめてもらえたと実感した時、脳から放出されます。
そして、このエンドルフィンには痛みや苦痛を和らげる効果があるため、心が軽くなるのです。
エンドルフィン(endorphin)は、脳内で機能する神経伝達物質のひとつである。内在性オピオイドであり、モルヒネ同様の作用を示す。特に、脳内の「報酬系」に多く分布する。内在性鎮痛系にかかわり、また多幸感をもたらすと考えられている。そのため脳内麻薬と呼ばれることもある。
引用元:wikipedia
一方で、アドバイスは理解と真逆の行動のため、エンドルフィンが分泌されず、場合によっては否定されたと受け止める場合もあります。
精神的に余裕がある時には効果的ですが、辛い時にはあまり効果がないと言えるでしょう。
ただ聞くだけは意外と難しい
話を聞くだけというのは言葉以上に難しい行為です。
聞き手にも何かしらの経験があるので、その人のためにと、つい自分の考えや経験を話してしまいがちです。
話を聴きながら何を返すか考えること
さらに、相談者の気持ちを本当に理解しようと思うと、適切な相槌や質問も必要になってきます。
それらを適切に行い、気持ちが楽になったことを見極め、気持ちを一緒に整理して本当にやりたいと思っていることを後押しする。
話を聞くプロであるカウンセラーでも経験が必要な技術であり、友達や家族では難しいことがほとんどです。
本当に辛い時には、信頼できるプロの相談員やカウンセラーに話を聞いてもらいましょう。
話を聞いてもらう6つの方法

では、実際、プロの相談員やカウンセラーに話を聞いてもらうには、どのような手段があるのでしょうか。
基本的には、下記の2種類6通りの方法になります。
- 対面(病院,カウンセリングルーム)
- オンライン(電話,メール,チャット,掲示板)
早速6通りの中から選びたいところですが、まずは2種類のどちらが自分に合っているかを判断しましょう。
一見、対面の方が効果的に見えますが、状況や環境によってはオンラインの方が向いている場合もあります。
対面カウンセリングの特徴
メリット
- 温かみを感じる
- 雰囲気や空気感を伝えられる
デメリット
- 場所によっては通うのが面倒
- 予約が面倒ですぐ受けられないことも
- 料金は高め
受けてみて
オンラインのカウンセリングと違い、そこにいてくれること自体に安心感があり、人と話している実感があります。
そのため、非常に話しやすく、上手く話せるか心配だった私も、ちゃんと話して回復していきました。
ただし、初めて受ける時は1ヶ月待ちが多く、仕方なく最短だった1週間待ちだった場所を選択。
場所は車で15分程度の場所でしたが、気持ちが落ち込んでいたり、仕事が忙しいと通うことが難しく、行かなくという結果に。
休職していたこともあり、10,000円前後の料金が、なかなか厳しかったという理由もあります。
オンラインカウンセリングの特徴
メリット
- 家のベッドで受けられる
- 深夜でもすぐに受けられる
- 対面の半額程度の料金(無料の場合も)
デメリット
- 話す手段によっては事務的に
- 雰囲気や空気感は伝わりにくい
受けてみて
対面カウンセリングに行けれなくなった私ですが、カウンセリング自体の効果は実感していたのでオンラインに切り替えました。
24時間運営のところもあり、深夜に家のベッドで受けられたことは、続けられた理由の一つです。※単発でも使えます。
また、料金は受ける場所によって違いますが、私が受けたところは対面の半額程度で受けられたのも助かりました。
電話とチャットの2種類を試しましたが、チャットの場合は毎日受けられる代わりに事務的になることもあった、というのがデメリットでしょうか。
ただ、臨床心理士と毎日話せることで浮き沈みが小さくなりましたし、効果に影響はありませんでした。
どちらがおすすめ?
近くにカウンセリングを受けられる環境があり、料金も問題ない、1週間や1ヶ月待てるという人は対面の方が良いでしょう。
しかし、話を聞いてほしい時はいつ来るか分からないので、上記の条件に当てはまらない場合はオンラインがおすすめです。
カウンセラーに伝えられる情報が減るというデメリットもありますが、オンラインカウンセリングの経験が豊富な方に相談すれば問題ありません。
オンラインカウンセリングは対面と効果に差がないことが研究で分かっているので、対面が受けられないからと諦める必要もないでしょう。
効果について詳しく知りたい方は、「オンラインカウンセリングに効果はあるの?論文データやデメリット」をご覧ください。
オンラインカウンセリングの種類

オンラインカウンセリングにも種類があり、どの形式を選ぶかで特徴も変わってきます。
基本的な種類は以下の4つ。
- 電話/ビデオ電話
- チャット
- メール
- 掲示板
どのような形式で話を聞いてほしいのかに合わせて選びましょう。
どれがあなたに合っているのか判断できるようにまとめました。
プロに聞いてもらえるものを
最初に話したように、辛い気持ちから抜け出したいというのであれば、プロに話を聞いてもらうのが一番です。
掲示板は不特定多数の素人に話を聞いてもらうことになるという点で避けましょう。
Yahoo!知恵袋や教えてGooなどは返事も早いのですが、カウンセリングではありませんので、気持ちが楽になりません。
同じ理由で、個人が提供する電話相談やチャット・メール相談も避け、臨床心理士などが在籍するちゃんとしたサービスを選びましょう。
臨床心理士については、「臨床心理士に電話カウンセリングで相談して感じた対面との違い」で説明していますので、詳しく知りたい方はご覧ください。
スピード感のあるものを
話を聞いてほしい時には、なるべく早く相談に乗ってほしいものですよね。
オンラインカウンセリングの中で、スピード感を持ってやりとりできるのは電話→チャット→メールの順です。
電話やビデオ電話であればその場、チャットなら1日以内ですが、メールは2〜5日以内の返信がほとんど。
書くカウンセリングを希望する場合は、会話形式でやりとりでき、返信の早いチャットを選びましょう。
できるだけ安いものを
電話とチャットであれば、1回に払う料金は電話の方が安いです。
電話やビデオ電話が5,000円程度、チャットが10,000円程度でしょうか。
しかし、電話は1回分なのに対し、チャットは1ヶ月分という払い方なので、1ヶ月何度でも相談することができます。
浮き沈みが大きく、毎日でもやりとりしたい方はチャット、月に1〜2回相談できればいいやという人は電話の方が良いでしょう。
まとめ
人は話を聞いてもらうことで、エンドルフィンというホルモンが分泌され、気持ちが楽になります。
ただし、否定やアドバイスなしに、しっかりと心から受け止めてもらう必要があるので、話を聞いてほしい時にはプロに頼むのが一番です。
カウンセリングを受けられる環境がある人は対面がおすすめですが、すぐに受けたい人はオンラインという手もあります。
オンラインカウンセリングは電話とチャットがおすすめなので、月1〜2回で良いという人は電話、3回以上必要という人はチャットを選びましょう。